正直に言います。私、スニーカーに10万円以上使ってきました。
でも長い間、足の疲れは全然改善されなかったんです。
販売員として8年間働いていた私にとって、足の痛みは「仕事の一部」みたいなものでした。閉店後に更衣室で靴を脱ぐとき、「あ〜生き返る」って毎日思ってた。それが普通だと思ってたんです。
でも去年、ある出来事がきっかけでスニーカーの選び方を根本的に見直しました。そこから足の疲れ方がガラッと変わって、今は仕事終わりでも普通に夜ご飯を作る元気があります(以前は帰ったらソファに倒れ込むだけでした)。
今回はその経験を、できるだけリアルに書いていこうと思います。
転機になった「あの日」のこと

去年の秋、繁忙期の真っ只中に右足のかかとが激痛で歩けなくなりました。
最初は「疲れだろう」と思って湿布を貼って出勤してたんですが、ある朝ベッドから降りた瞬間に「ッ!」となって、床に座り込んでしまって。整形外科に行ったら「足底腱膜炎の初期症状」と言われました。
先生に「どんな靴を履いてますか」と聞かれて、そのとき履いていたスニーカーを見せたら、「インソールがほぼ死んでますね」と言われました。見た目はそんなに傷んでなかったのに、中のクッションはすでにペタンコになってたらしいんです。
そこで初めて「靴の中身って大事なんだ」と気づいたんですよね。遅すぎるんですけど。
私がこれまでスニーカー選びで失敗し続けた理由

振り返ると、私のスニーカー選びの基準はずっとこの2つでした。
- 見た目がかっこいいか
- 値段が高ければ良いだろう
本当にこれだけ。
有名ブランドのスニーカーを買えば間違いないと思ってたし、1万円以上するなら品質も良いはずだって信じてた。でも実際に長時間履いてみると、おしゃれなスニーカーって底が薄かったり、横幅がきつかったりするものが多くて。
一番後悔したのは、某ブランドのコラボモデルを抽選で当てて張り切って仕事に履いていったとき。見た目は最高だったんですけど、昼には足の指が痛くなって、夕方には歩き方がおかしくなってた。結局それからはプライベート専用になって、仕事では履けず。完全に宝の持ち腐れでした。
足が疲れる「本当の原因」を知ったとき

足底腱膜炎と診断されたあと、リハビリで理学療法士の先生に足のことをいろいろ教えてもらいました。
そこで聞いた話が、目からウロコで。
「足の疲れの多くは、靴のブランドや値段より、自分の足の形に合っているかどうかで決まる」
って言われたんです。
私の場合、実は軽度の扁平足だったことがそこで初めてわかりました。土踏まずのアーチが低めで、だから長時間立っていると足全体に余計な負担がかかってたらしい。8年間、自分の足の特徴を何も知らずに靴を選んでたんです。
先生に言われた言葉で今でも覚えているのは、
「足に合わない靴を履き続けるのは、サイズの合わない眼鏡をかけ続けるようなもの。見えてるけど、じわじわ体に負担をかけてる」
というやつです。なんか刺さりました。
実際に試してわかった「足が疲れないスニーカー」の条件

リハビリを経て、スニーカー選びの基準を完全に変えました。その後、仕事用に4足試して、今は「これだ」と思えるものに落ち着いています。
実体験から感じた条件を正直に書きます。
① インソールのアーチサポート
これが一番大きかったです。
アーチサポートがしっかりしたインソールのスニーカーを初めて履いたとき、「なんか気持ち悪い」と思いました。土踏まずがぐっと押し上げられる感覚があって、最初は違和感しかなかった。
でも1週間履き続けたら、その感覚がなくなって。で、2週間後に以前のスニーカーを試しに履いたら「なんでこんなにペタンコなんだ」って逆に気になるようになってました。
慣れって怖いなと思った瞬間でしたね。
扁平足気味の人は特に、アーチサポートがあるかどうかで一日の終わりの疲れ方がまったく違います。
② かかとのクッション
歩くたびに一番衝撃を受けるのはかかとです。
薄底のスニーカーでアスファルトを何時間も歩くのは、例えるなら裸足で歩いてるのとさほど変わらないレベルの衝撃が足にかかってるらしい。理学療法士の先生に言われてぞっとしました。
今は試し履きのときに、かかとをトントンと床に当ててみて「跳ね返り感」があるものを選んでいます。ふわっと衝撃が吸収される感じがするかどうか。これだけでも結構わかります。

③ 足の幅(ワイズ)への意識
私、ずっと自分の足が「E幅」だって知らなかったんです。
標準は「D幅」なので、海外ブランドの靴はたいてい私には少し狭い。なのにサイズだけ合わせて買ってたから、小指側が常に圧迫されてたんです。
試し履きで「なんとなく入る」と「余裕がある」は全然違います。親指・小指・かかとの三点が圧迫なくフィットしているか、ちゃんと確認するようになりました。

④ 靴の軽さ
これも意識するようになってから気づいたことなんですが、重い靴って歩くたびに足を持ち上げる負荷が増えるんですよね。
一歩ずつは小さな差でも、一日1万歩歩いたら積み重なって全然違う。今は片足300g以下を目安に選んでいます。
手に持ってみて「あ、軽い」と思ったものは大体OK。重いなと感じたものは仕事用には向かないかなと判断するようにしています。
⑤ 通気性
これは夏場に特に実感しました。
蒸れやすい素材のスニーカーを夏に履いていたとき、昼過ぎになると足全体がだるくなってくる。最初は暑さのせいだと思ってたんですが、メッシュ素材のスニーカーに変えたら同じ気温でもだるさが全然違った。
血行と通気性って関係あるんだなと体感しました。
実際に8時間以上履き続けた感想

今使っているスニーカーを初めて仕事に履いていったときのことを書きます。
昼休みに「あれ、まだ足大丈夫だな」と気づきました。以前は昼には足の裏がじわじわしてくるのが普通だったので。
夕方、立ちっぱなしが続く時間帯に入っても、かかとの痛みが出なかった。これが一番驚いた。
閉店後に靴を脱いだとき、足のむくみがいつもの半分以下でした。靴下の跡がうっすらついてる程度で、以前みたいに「足首に輪ゴムを食い込ませてたのか」みたいな跡にならなかった。
帰宅してもソファに直行せず、普通に夕食の準備ができた。家族に「最近元気じゃん」と言われたのが地味に嬉しかったです。
試し履きで必ずやること

最後に、私が店頭でスニーカーを試すときに必ずやっていることを書いておきます。
午後に試しに行く:足は夕方にむくむので、午後に試着した方が実際のサイズ感に近いです。
両足で試す:左右で足のサイズが微妙に違う人は多い。必ず両足履いて確認します。
店内を少し歩く:その場で立つだけじゃなく、少し歩いてみてかかとの安定感と幅のきつさを確認。
インソールを取り出して確認する:インソールが取り外し可能なものは、実際に外して厚みと素材を見てみる。薄くてぺらぺらのものは要注意。
まとめ

足が疲れないスニーカー選びで私が学んだのは、「自分の足を知ること」が出発点だということです。
ブランドより、値段より、まず自分の足の幅やアーチの形を知って、それに合うものを選ぶ。それだけで、スニーカー選びの失敗率がぐっと下がります。
私みたいに「なんとなく有名ブランドなら大丈夫だろう」「高ければ良いはずだ」という感覚で選び続けると、お金はかかるのに足は疲れるまま、という悲しいループから抜け出せません。
足底腱膜炎になって初めて気づいたことが多かったけど、できればそうなる前に知っておいてほしいと思って書きました。
最後に、一つだけ
もし今「足が疲れやすい」「仕事終わりに足がパンパンになる」と感じているなら、今履いているスニーカーのインソールを一度取り出してみてください。
ぺたんこになっていませんか?指で押してもほとんど戻らない状態になっていませんか?
見た目がきれいでも、インソールがへたっているスニーカーはもう役目を終えています。どれだけ良いスニーカーでも、インソールの寿命は大体500〜800kmと言われています。毎日1時間歩くとしたら、1年もたないくらいの計算です。
私はこれを知らずに、くたびれたインソールのスニーカーを「まだ見た目きれいだから」と2年以上履き続けていました。足が悲鳴を上げるのは当然でしたよね。
スニーカーを新しく買い替えるのが難しければ、まずは市販のインソールを交換するだけでも全然違います。それが一番手軽にできる「足が疲れにくくなる第一歩」かもしれません。
足が楽になると、仕事も、帰り道も、家に帰ってからの時間も、全部変わります。大げさじゃなくて、本当にそう思っています。
少しでも参考になれば嬉しいです。
